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第1話「すちわーですさーん!」Submitted by sasaki on 金曜, 2006-03-24 00:23.
これは小山が初めて一人で海外出張した時の話です。短編です。その日は朝から早起きしてサンフランシスコ空港(西海岸)からボストン空港(東海岸)までの飛行機に乗る予定でした。乗客はほぼ満員らしく待合席には多量の乗客が待っています 。
そうしているうちに搭乗時刻となり、乗客は機内に入っていきました。小山も初めてのアメリカ国内便なのでちょっとどきどきして機内に入って行きました。まあどこの国でもしきたりは変わらず、機内に入って行くわけですが小山の席に一人の白 人の品のよさそうな老婦人が座っています。小山が席番号の間違いかと思い、切符 の半券を確認してもやっぱりそこは小山の席です。
こやま:「あのーすいません」 老婦人:「何かしら?」
こやま:「あのーこの席は私の席だと思うのですが…」 老婦人:「私は朝早くからおきてここへ来たのよ」
こやま:「ええ…しかし私の席はここなんですよ」 老婦人:「これから私は昔の友達に会いに行くんですよ」
こやま:「え?あの?」しばらく考えて再度「席をお間違えではありませんか?」と言ってチケットを見せる。 老婦人:「なによ!私だっておんなじチケットを持っていますからね」
こやま:「あの…そのチケットを見せてもらえますか?」 老婦人:「いやよ!大事なこのチケットをあなたに渡すわけには行かないわ」
こやま:「…」
そうです。彼女は席が自由席だと勘違いしているようです。しかし、小山の語学力では「指定席制度」をうまく説明できません。このようなとき周りの人たちは完全に無視しています。
何度か説明を試みましたが老婦人は頑として席を代わってくれません。説得をあきらめた小山は機内で叫びました。 「すちゅわーですさーん!だれか助けてー」
解説:その後BDの外国人に聞いたところ結構アメリカには自由席の飛行機があるそうです。きっとローカル便しか乗ったことのない老婦人が思い切って大旅行に出て きたのだろうと笑いながら解説してくれました。それも笑った理由が「小山の困っ た顔が見たかっただって…」まったく。
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