X Windowの環境を設定する | Solaris

Mac OS X 10.5 からSolaris 10へ接続したかった。

Oracle10gのインストール時に、X Windowが必要らしい。

 

サーバで、dtlogin、xfsが起動していれば、基本的にはOK。 

 

■Solarisでフォントサーバ X font server を起動する

サービス一覧から、X font server を探す。

$ svcs -a | grep xfs
disabled       Jul_28   svc:/application/x11/xfs:default
online         Jul_28   svc:/system/vxfs/vxfsldlic:default 

 

X font server サービスの詳細を調べる。

$ svcs -l xfs
fmri         svc:/application/x11/xfs:default
name         X Window System font server
enabled      false
state        disabled
next_state   none
state_time   Mon Jul 28 16:16:00 2008
restarter    svc:/network/inetd:default

disabled になっているので、起動する。

# svcadm enable xfs 

 

■日本語フォントを X font server に追加する

今のfontserver.cfgの設定では、日本語へのパスが設定されていない。

# cat /usr/openwin/lib/X11/fontserver.cfg
# font server configuration file
# $XConsortium: config.cpp,v 1.7 91/08/22 11:39:59 rws Exp $

clone-self = on
use-syslog = off
catalogue = /usr/openwin/lib/X11/fonts/Type1/,
/usr/openwin/lib/X11/fonts/Type1/sun/,
/usr/openwin/lib/X11/fonts/F3bitmaps/,
/usr/openwin/lib/X11/fonts/Speedo/,
/usr/openwin/lib/X11/fonts/misc/,
/usr/openwin/lib/X11/fonts/75dpi/,
/usr/openwin/lib/X11/fonts/100dpi/,
/usr/openwin/lib/X11/fonts/TrueType
# in decipoints
default-point-size = 120
default-resolutions = 75,75,100,100 

catalogue = … の最後に日本語フォントへのパスをカンマで区切って追加する。

/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/75dpi/
/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TT/
/usr/openwin/lib/locale/ja/X11/fonts/TTbitmaps/

設定を再読み込みする。

# svcadm refresh xfs 

 

■Solaris上で、dtloginデーモンを起動する

$ ps -ef | grep dtlogin
    root  3668     1   0   Jul 28 ?           0:00 /usr/dt/bin/dtlogin -daemon 

動いていなかったら、dtloginを起動させる。

# /etc/init.d/dtlogin start

cat /etc/init.d/dtloginで中身を見ると、start時に、svcadmコマンドでcde-loginを起動していることが分かる。

'start')
    svcadm enable -rt application/graphical-login/cde-login:default 

 cde-loginについては、svcsコマンドで詳細を確認できる。

$ svcs -l cde-login

 

■ローカルのSolarisからサーバへ接続する

手元にSolarisがあれば、Solaris起動後のグラフィカルログイン画面で、

 オプション > リモートログイン > ホスト名を入力

で、接続したいホストのIPアドレスを入力する。 

 

グラフィカルログイン画面から、コンソール画面に切り換えて、直接ログイン先のSolarisへ接続する場合。

$ /usr/openwin/bin/X -once -query 10.2.3.4 

-once オプションを指定していない場合は、Solaris CDE からログアウト後、ログイン画面がもう一度表示される。

 

参考URL

X 端末としてのワークステーションの使用 

 

■ローカルのMacからサーバへ接続する

手元にMacがあれば、このように接続する。

MacからSolarisへX Windowで接続する

 

■X Window接続できない

接続先のサーバに、/etc/dt/config/Xconfigが存在していなかったら、コピーして用意する。

# mkdir -p /etc/dt/config
# cp /usr/dt/config/Xconfig /etc/dt/config/ 

 

Xconfigが用意されていたとしても、以下のように設定されていたら接続できない。

Dtlogin.requestPort:	      0 

↓ コメントアウトしておく。

# Dtlogin.requestPort:	      0 

 

dtloginを再起動しておく。 

# /etc/init.d/dtlogin stop
# /etc/init.d/dtlogin start

または、

# svcadm disable cde-login
# svcadm enable cde-login